蟹江町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

蟹江町は名古屋市の西側にある濃尾平野の南側に位置しています。木曽川下流の干拓地域となっており、町のほとんどが海抜0メートル地帯となっているのも特徴です。そのため、生活面での様々な対策が古くから行われており、現在では安心して住むことができる地域となっていますが、近年では南海トラフ地震の強もあることから、この地域では防災意識が非常に高まっていることが特徴となっているのです。その中で木材市場の現況は住宅の需要やその他の需要が安定していることから非常に安定したものとなっており、今後もその傾向は持続すると考えられています。
日本には海抜0メートル地域が海岸の沿岸部を中心に非常に多い傾向があります。東京湾周辺なども非常にこのような状況の地域が多いのですが、東京湾近郊の場合にはそのほとんどが埋め立てによって生じたものとなっているのに対し、蟹江町の場合には木曽川の堆積する土砂により長年の間に堆積したものとなっているのが違いであり、自然のバランスが保たれた状態となっていることから非常にその地盤等が安定している点が特徴となっています。そのため、人口は一時期減少したものの近年では若い世代も合わせて安定した推移をたどっており、そのために木材需要も他の地域が減少をしているのに比べ安定したものとなっているのが実態です。
蟹江町は山林地域がないため、木材は生産されておらず、そのためその需要のすべてを外部からの購入に依存しています。しかしその需要が大きいためによりコストを下げるために製材所を設立し地元での加工を行うと言うところが多く、これが木材の需要を増やし活性化すると言う役割を担っているのです。元来は海岸線に面し漁業が盛んな地域となっているため、これらを引き継いで漁業は比較的盛んであり、これらに使用するための道具を木材で製造することも多いため需要が安定しているのです。また近年では名古屋市に隣接していることから、名古屋市からの、業者が増えていることも人口が減少しない大きな理由となっているほか、様々な町内での需要も多くなっていることから、製材所を中心とする木材市場の現況は非常に安定しています。

 

 
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