大治町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

大治町は、愛知県海部郡に属する人口約32,000人(2019年10月時点)の町です。海部郡は蟹江町や飛島村を含む群で、人口約74,000人(2019年10月時点)の尾張国の中にある群です。蟹江町の人口は約37,000人、飛島村は約4,600人の規模を持ちます。この中でも大治町は、名古屋市の中村区や中川区、あま市などの区や市と隣接する環境を持ち、町域は名古屋市のベッドタウンとしての役割を持つことからも、面積は決して広いとはいえませんが多くの人々が暮らしている町です。ちなみに、人口密度は1キロ平方メートルあたり4,904人といわれているのですが、この人口密度の大きさは東海地方の中では名古屋市に次いで第2位といいます。

 

大治町の中には庄内川や新川、福田川・西條小切戸川などの河川が流れており、町域の西側には南北に名古屋第二環状自動車道が通る環境を持ちます。町域内には鉄道は通っていませんが、町域の北側には名鉄津島線の七宝駅や甚目寺駅などの路線駅が設置されています。大治町には林業が可能になる森林はないため、木材市場の現況としてはゼロに等しいのですが、愛知県太治町では、かぶとまい・赤しそ・モロヘイヤ・ほうれん草・愛知ちりめんカボチャなどの栽培が盛んに行われています。かぶとまいや愛知ちりめんカボチャは地元の伝統野菜でもあり、学校給食などで子供たちへの食事の提供の際に活用されることも少なくありません。

 

また、当エリアでは大治町公共建築物などにおける木材の利用の促進に関する法律に基づき、町域内にある公共施設の整備の中で愛知県産の木材を使うなどの推進を行っています。この目的の中には、木のもたらす安らぎおよび温もりのある快適な公共空間を町民に提供する、一般建築物などへの木材の需要拡大を図ると0同時に愛知県内の森林の適正な整備や保全、木材の自給率の向上への期待があるなど、愛知県産の木材市場の活性化にも貢献している町といえましょう。

 

 
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