あま市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

あま市は愛知県の北西部にある、人口約88,000人(2019年10時点)の市で、愛知県の尾張地方に含まれる市です。あま市の中には国指定の文化財が6件、愛知県が指定する文化財が11件、そしてあま市が指定している文化財が15件、合計32件の指定文化財を保有しています。甚目寺にある木造愛染明王坐像と呼ぶ彫刻は2012年9月6日に登録が行われた比較的新しい重要文化財の一つですが、他については古い時代から今の時代に引き継ぐなどからも木材による補修が行われることも珍しくありません。

 

木材市場の現況の中には林業の分布データが欠かせないものなどのイメージが強いのですが、あま市内の林家数は19戸あり、林業経営体数としては2つ、その内家族経営は1つといいます。なお、この林家数や林業経営体数はあま市内ではなく、愛知県内の山林における数でもあり市内には林業に最適な林野といえる場所はありません。あま市を含めた愛知県内では木の香る都市(街)づくり事業を推進しており、山から街まで緑豊かな愛知県の実現を目指すなどの試みを行っているのが特徴です。

 

「愛知森と緑づくり税」と呼ぶ制度を活用した、「愛知森と緑づくり事業」は森林整備の意義および木材活用の効果について普及啓発を行い、令和元年からは新しい選定委員会の中で選定が行われた県産の木材を活用を推進、多くの県民が訪れる宣伝効果の高いモデル的な施設などに対し助成を行う「木の香る都市づくり事業」を進めています。この取り組みの中には愛知県の中で生育した木を伐採、それを切り出して加工を行い建築物に活用するなどの流れを持ち、愛知県内の木材市場の現況の中には明るい未来があるといっても過言ではありません。なお、愛知県の中で算出された、もしくはそれを加工した製品材について、愛知県産材認証機構が認証した木材もしくは製品材には愛知認証材の刻印やラベルが付与される、一つのブランドとしての認知を得ることができます。

 

 
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