弥富市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

弥富市は名古屋市の西に約20q程に位置しており、南北に長い地形という特徴があります。平成18年に弥富町と十四山村の合併によって誕生したのが弥富市です。人口は約43000人で、第一次産業のジャンルでは農業が盛んとなっており、米やカーネーション、いちじくなどの生産が行われている地域です。
それではこの弥富市に2020年においての木材市場はどういった展望が予測されるでしょうか。まず現況を確認してみますと、市の行政総面積である4818haのうち森林面積はわずかに9haという現況ですので、県産木材としての期待が持てる地域ではないでしょう。
この市が木材に取引に携わるポイントとして挙げられるのが、第三次産業である大きな規模の物流センターが集結しているという点です。その中でも特筆すべき点が、世界的な規模を持つ家具の量販店の流通センターの存在です。現在のブームとしても注目されている「DIY」を趣味とする方が多数増加している事も手伝って、家具の量販店は話題の存在となっています。家具を購入するならまず量販店をチェックするという事も一般的ですが、このような大型家具店には多数の木材が使用されている家具が集結しているのです。
こういった量販店の流通拠点を持つ弥富市というのは、常に木材が行き渡りながら市の経済を支えていると言っても差し支えないでしょう。この点は弥富市の重要な経済の一部であり、木材取引の現況として見逃せない部分でもあります。
そして木材の活用は歴史的な文化財の修復や、メンテナンスなどには欠かせない部分でもあります。この弥富市も例外ではなく、愛知県指定有形文化財とされている如来像を有する弥勒寺など、多数の寺院が存在しています。これらは保持して受け継いでいくべき物ですので、木材の積極的な活用とともに確かな腕を持つ職人の活躍や育成が不可欠となってきます。このように大型の家具量販店の流通センターにおける市場や、文化財の保持という側面が弥富市の2020年の木材市場で注目しておきたい部分となっています。

 

 
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