豊山町における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

豊山町は、愛知県西春日井郡にある町、西春日井郡は当エリアだけで構成されている群で、人口は約15,600人(2019年10月時点)です。名古屋市の北側に隣接しているなどからも、名古屋市のベッドタウンとしての役割を持つ町です。また、町域内には県営名古屋空港がありますが、町の面積の約1/3近くは空港の敷地などの特徴もあります。町域内には大山川をはじめ、久田良木川や新境川などの河川が流れており、大山川は小牧市や西春日井郡豊山町を流れる、庄内川水系の一級河川です。

 

大山川は、小牧市東部の丘陵地帯にある砂防ダムや鰻谷ダムに源を持つ河川で、源流近くに住んでいる人の中には蛍を飼育している人も多いといわれており、毎年6月になると蛍が飛散するなど風物詩になっている、これにちなんだお祭りが行われているといいます。なお、豊山町には林業に適した森林地帯はなく、町域内の木材市場の現況は他の場所からの木材仕入れデータが必要になって来ます。

 

豊山町の西側を南北に名古屋高速11号小牧線が通っており、町域の南西部には豊山ICが設置されている環境を持ちます。豊山町は2000年頃に人口が約13,000人まで減少したものの、2001年以降は年々人口が増え続けているため、他のエリアからの移住者数も多い場所などの特徴もあります。これに伴い住宅の建設などで木材市場も活性化が行われる期待も高くなります。最近の住宅に使われる建材の中には輸入材のケースも多くなっていますが、価格は高めではあるけれども国産材が良いと考える人も多く、愛知県内や岐阜県内の中で育成されたスギやヒノキなどの木材に注目が集まっているようです。ちなみに、豊山町は一戸建て住宅が多くあるエリアでもあり、建売住宅や注文住宅をこの地で求める人も少なくありません。注文住宅の場合は木材そのものを施工主が選ぶことができる、このとき予算に合う国産材を使いたいと考える人も少なくないのです。

 

 
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