岩倉市における木材市場の現況(令和2年 2020)

 

岩倉市は、愛知県の北西部にある人口約48,000人(2019年10月時点)の市です。岐阜県の美濃地方南西部から愛知県尾張地方北西部および三重県北部の一部にかけて広がる濃尾平野の中に位置しており、犬山扇状地の扇状の端となる場所にあります。市域の標高は8〜12メートルで市域の中心部には南北に五条川が流れており、風光明媚な景観を持つ市といっても過言ではありません。名古屋市と犬山市を結ぶ名鉄犬山線が通っており、名古屋市からも近いためベッドタウンとしての役割を持つ市などの特徴を持ちます。

 

愛知県内の森林面積は約17千ヘクタール、森林面積の割合は約26%です。岩倉市の農林水産業は、農業経営が中心で林業および水産業の割合は0%です。主に稲作が中心になっており、他にも馬鈴薯やかんしょなどのイモ類、大豆・小豆などの豆類などの栽培が盛んに行われています。市内での木材流通量は林業が可能になる林野面積自体がゼロなどからも、木材市場の現況としてもゼロになりますが、他のエリアからの木材流通量は主に建築資材や家具などの制作に必要となるものを流通しており、愛知県内や岐阜県内からの木材流通量が多いといいます。

 

最近は、輸入木材にも注目が集まっているため、日本の木材市場は低迷気味ともいわれているようですが、海外の木材は日本の風土に合わないとイメージが強く輸入建材を使うのでなく、日本の木材を使い家を作りたいと考える人、日本のヒノキやスギ、マツなどの木材を使い家具作りにこだわりを持つ職人さんも少なくありません。ちなみに、岩倉市は愛知県内では最も面積が狭い市といわれているのですが、全国規模から見たときには10番目に面積が狭い市とされます。なお、岩倉市の中を北側から南側にかけて流れる五条川はサクラの名所でもあり、春になると白やピンク色に染まった桜を見学に訪れる人も多い、五条川は岩倉市を代表する春の「のんぼり洗い」の川などからも桜と「のんぼり洗い」の風景は今も昔も変わらないものといえましょう。

 

 
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