与謝野町における木材市場の現況(令和元年 2019)

与謝野町における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

与謝野町は京都府与謝野郡にある町で京都府の北部に位置します。地形的には丹後半島の付け根に位置し、野田川の戦場地である加悦谷と言う地域に存在し、南当方には大江山という山が存在しているのも特徴です。
人口は約24,000人と比較的多く、観光地も多いことで有名です。特に鉄道資料館やSL広場もあり、観光客が訪れる場所ともなっています。
与謝野町は他の地域と同様に杉や檜を主要な木材産業としてきましたが、近年では高齢化が進み、また木造住宅の需要が少なくなったことから出荷量が低下しているなどの理由で、これらの木々が放置されることも多くなっており、現況は生産量が極端に落ち込んでいる状態です。全国的に言えることですが全国的に言えることですが木材の需要は国内では年々減少しており、海外に輸出されることも多くなっている反面、与謝野町のような非常に雪深い地域の場合には輸送もままならないため、生産量が落ち込み木材市場はその出荷量が減少しているのが現況となっているのです。
与謝野町はそのため現在では木材の生産地よりも観光地での位置づけが非常に強くなっている地域でもあります。その中で木材を効果的に利用した民芸品などをお土産に製造するところも多くなっており、この原材料に木材を使用することも増えているため、この部分での市場の活発化が認められています。そのため、従来ほどの爆発的な需要は存在しないものの、地域での授業の活発化に尽力しており、取引状況も徐々に復活をしている状態となっているのが実態です。
与謝野町は平成23年に森林整備計画上立案しており、10年間の長期的な期間の中で現在の低迷する木材の需要を引き上げるとともに、新たな出荷先を模索しているほか、町内での需要の拡大にも積極的に取り組んでいます。その活動を受けて総合的な木材の生産を効率よく行う形へと変貌しており、今後は様々な分野に積極的に利用できる木材を計画的に生産する体制が整いつつあるのが特徴です。

 

 
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