南山城村における木材市場の現況(令和元年 2019)

京都府で唯一の村である南山城村は自然がたくさん残っていて、昔の日本の風情が残るエリアです。宇治茶、煎茶の銘産地なので、観光客が購入している宇治茶、煎茶は南山城村のものが多いはずです。そんな南山城村は現在人口減少と地域経済縮小という問題に直面していて、今後の見通しはあまり良くないのが現況です。地域の若者の力を集めたり、村以外の若者の協力を得て木材市場で勝負をするという計画をたてています。日本の中古住宅市場は盛り上がっていて、海外からの需要も多いです。中古住宅はそのままでも使えるものがあれば、リフォームをしないと住まいとして機能しないものもあります。そういった物件を修繕して再び活躍できるようにするためには、良質で丈夫な木材を用意する必要があります。南山城村が木材市場で利益を出していくためには、良質で丈夫な木材を育てるのが一番の近道かもしれないです。日本産の木材は良質で丈夫だという評価を得ていて、アジアを中心に日本産の木材を欲しがっている国がたくさんあります。一方で輸入木材はコストを掛けずに仕入れることが出来るので価格面でのメリットはあります。国産と輸入では優れているのは国産だと思っている人が多いですが、用途や環境によって使い分けることが重要です。南山城村で採れた木は京都府産木材証明書があれば価値が高まります。京都府産木材証明書があるということは産地が明確になっていて、品質が約束された木材だということが分かります。京都府産木材証明書があると生産、加工がスムーズになりますし、消費者も品質の良い木材を選びやすくなるのでメリットがあります。南山城村は自然が薫り、絆が生きる自立するむらというキャッチフレーズがあります。これは村として今後も自立した存在でありたいという気持ちのあらわれかもしれないです。豊かな自然を生かし、良質な木を育てることが出来れば、田舎でも注目を集めて大きく経済発展できる可能性は残っています。