久御山町における木材市場の現況(令和元年 2019)

久御山町における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

木材市場とは、さまざまな木材を受け入れて売買のために競りなどを行っている市場のことをいいます。久御山町周辺の木材市場の現況は、西村木材店と八木木材市場が有名です。八木木材市場では一度閉鎖の危機に見舞われており、現在では八木原木市場と名称を変更して営業を継続しています。木材の市場は建設業者などを含めて私たちの生活には欠かせないものとなっており、経営困難の際にはどうにか継続出来ないかと経営者自らが出資を募りこの度再出発するに至りました。京都府の中でも国産の材木を扱っている会社は非常に限られて来ており、同社は周辺の利用者たちにとってなくてはならない存在となっているのが現状です。木材市場は林業を営む人々にとっても事業を続ける上で重要な拠点となっているため、市場の存続は他業種を守ることにも繋がっている問題にもなっています。林業は木材を伐採することだけではなく、人々が暮らしやすい環境となるように山を整えるなど周辺の生活に欠かせない仕事です。また木材市場があることによって得られるメリットとして、森林の荒廃を防ぐ目的もあると言われています。現在日本の国土はその多くが森林となっており、このまま輸入木材が増え国産木材が減っていくことで手入れがされずに荒れ果てた山の表面が崩壊を起こして災害となるケースが多発しています。このように林業が衰え木材市場も耐えてしまうことは一見私たちの生活と無関係に感じる方も多いかも知れませんが、こうしてみると私たちの生活に直結した問題と言っても過言ではないでしょう。木材市場や林業の存続はその周辺地域だけの問題ではなく、この国に生きる私たちにとっても災害などを防いでくれる重要な存在でもあるというわけです。消費者として出来ることはなるべく輸入木材に頼らないようにすることや、乱開発を推進する事業に反対することなどと言われています。私たちの国を豊かに暮らしやすくしていくためにも、可能なことから行動することが有効です。

 

 
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