木津川市における木材市場の現況(令和元年 2019)

木津川市における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

木津川市は奈良時代に恭仁京が置かれた場所、京都府の南部にある市です。京都府の中にある市として最南端に位置しており、南側は奈良県奈良市に隣接しています。西側から南側にかけてのエリアは住宅地が広がるエリアで北側や東側地域は山地が広がる場所、区域面積約8,512ヘクタールのうち、森林面積は約3,214ヘクタールで森林比率は37.8%です。森林面積の内訳は、国有林が約163ヘクタールで民有林は約3,052ヘクタールです。人工林の中で育成単層林は約80ヘクタールの面積を持ち、その大半は針葉樹です。天然林の中で天然生林面積は約109ヘクタール、天然林は針葉樹林と広葉樹林の2つがあります。

 

木津川市の森林は、北側に隣接する井手町、北側から東側に隣接する和東町に近い場所に集中しているのが特徴です。木材市場を活性化させるためには若い担い手が欠かせないわけですが、農業や林業における就業者数は年々低下しており平成12年頃では約1,600人の就業者数(15歳以上)も、現在では1,000人を下回ることも珍しくありません。

 

木津川市は旧木津町・加茂町・山城町が合併して発足した市平成19年に誕生した比較的新しい市です。京都・大阪の中心部からは約30キロのエリアに位置しており、京都市に次ぐ国の指定文化財、豊かな自然や里山な人より受継がれて来た資源が豊富にある場所です。木津川市の西側を流れる木津川は、周辺から陸揚げされた木材が、奈良に運ばれた際に利用されていたといわれており、木材の産地としても有名な場所です。年々林業が低迷しているものの、森林の伐採および森林の活性化を目的とした事業も行われており、森を守る試みが行われているようです。スギやヒノキ、マツなどの木材は建築部材としての役割を持つなど木材市場の現況は森林の育成に大きく影響を与える部分です。ちなみに、東側にある他加茂町から山中には数多くの窯跡があるといわれており、古くから林業が盛に行われていたことを証明するものも多数あります。

 

 
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