南丹市における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

「森・里・町・人」、4つのキーワードをキャッチフレーズにしているのも南丹市の特徴の一つです。自然を守り人々の生活を豊かにする、自然を後の時代に生きる人々のために守るこれは現代に生きる人々の義務であり、南丹市では森林の活性化および林業の推進を続けています。南丹市は京都府中部の丹波地方に位置するエリアで、るり渓やかやぶきの里、大野ダムや日吉ダムなど観光スポットが多数ある場所です。また、日本最古の重要文化財でもある石田家住宅(美山町)や屋敷自体が国の重要文化財に指定されている小林家(美山町)、日本最古の天満宮といわれている生身天満宮(園部町)など、見どころが多数点在しているエリアです。

 

重要文化財はそのままでは保存ができない、人が守ることが必要不可欠で木材が使われることも少なくありません。日本の木材市場は輸入材に押され気味などからも低迷しているイメージを持つ人も多いかと思われますが、京都府は有数の木材の産地でもありその中に含まれる南丹市も例外ではないのです。林業の現況の中には低迷しているが課題になっています。これは古くから林業を行っていた人々の高齢化、後継者問題などからも森林が放置されることも少なくないためです。若い担い手を求めても厳しい自然の中での仕事をしたくないと考える人が多い、雇用を検討しても人が集まらないなどもゼロではないわけです。

 

南丹市では林業支援策を立案して実施、間伐などの造林業については市独自の補助金制度を使えるようにする、林業に欠かせない林道や作業道の維持費用についても、森林保全を図る目的で市独自の補助金が用意されているようです。さらに、林業の中では鳥獣による被害に遭うことも少なくありませんが、木材市場の活性化を目的とするため、有害な鳥獣防除施設の設置費用は、市から支給する補助金だけでなく国・府の事業を活用して上乗せするなどの試みも行われています。これらの林業支援策は南丹市の木材市場に良い効果を与えるメリットもあります。

 

 
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