宇治市における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

宇治市は京都府南部にある人口18万人ほどの街です。京都盆地の東南部あり京都市や大津市と隣接しています。同市の人口は府内で2番目の規模です。府内で最も人口の多い京都市には146万6千人もの人口があります。宇治市の周辺地域には多くの人々が暮らしており経済活動が活発です。また同市内には世界遺産になっている平等院や宇治上神社などの文化財があり多くの観光客が訪れています。特産品の宇治茶も全国的に有名です。市の西側には巨椋池と呼ばれる巨大な池がありましたが豊臣秀吉によって干拓され現在は農地や住宅地、商業地となっています。宇治市は府庁所在地であり政令指定都市でもある京都市のベッドタウンとしての側面があります。多くの人々が京都市へ通勤・通学しています。
宇治市は1960年代前半から京阪神地域における住宅都市として注目を集めました。市内各地で宅地造成が行われると人口が著しく増加します。1950年には4万人ほどでしたが1979年には15万人を超え、さらに1998年には19万人を超えました。現在の人口はおよそ18万人ですが、京都市のような大都市と隣接しているため周辺地域を含めると非常に多くの人々が暮らしています。様々な商品やサービスに対する大きな需要のある地域なので木材市場の現況は好調な状態です。
人口が多いほど様々な分野の商品やサービスが必要とされます。各分野で使われる材料の需要も大きくなります。一般的にどの都市でも建設や土木の材料とする木材の需要が大きいという特徴が見られます。次に多いのが紙やダンボール、その次が家具や建具などです。木材は商品を入れる木箱や梱包材にも利用されています。企業活動の活発な地域では製品カタログやパンフレット、コピー用紙など利用するため木材が必要とされます。宇治市の周辺は人口が多く経済活動が活発な地域です。様々な用途に利用する木材が必要とされており、木材市場では盛んに取引が行われています。

 

 
トップへ戻る