綾部市における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

京都府の北部に位置する綾部市には、木材市場があります。
木材市場には綾部市で伐採された原木が持ち込まれ、定期的に市も開設され取引が行われてきました。
そのたびに京都府内を中心にさまざまな場所から仲買人が訪れ、綾部市産の原木を購入し賑わいを見せています。
このように一般的な市の場としての機能している綾部市の木材市場ですが、現況は従来とは異なる点もあります。
従来とは異なる木材市場の現況とは、取引を行う場所以外の活用です。
綾部市の木材市場では、原木の取引をする会場として使用する一方で、さまざまなイベントを開催する場所にも使われています。
たとえば世代を問わず木に親しむイベントの会場に使用されたり、地域のお祭りの会場や里山について学習する場所にも積極的に活用されてきました。
原木を取引する場所に限定されていると、広い土地を有効活用できません。
木材市場の収益を上げるためには、現況のようにさまざまな方法で活用すべきといえるかもしれません。
綾部市の木材市場では、市以外にも積極的に活用するためさまざまな施設を敷地内に設けています。
イベントを開催するための広場からホール、宿泊施設に浴室などの他にバーベキューを楽しめるスペースもあり、市民が気軽に楽しめる場所に整備されてきました。
また敷地内の施設を充実させるだけではなく、近隣にある施設とも連携しています。
現況のように多くの施設と連携することにより、利便性はさらに高まり地元の人々が楽しめる観光スポットになっているといえるでしょう。
多くの人々が集まる魅力的な観光スポットとして整備することにより、原木に触れ合う機会も多くなると考えられます。
木に親しむ人が増え綾部市ならではの里山の魅力に気付かされることによって、地元への愛着も高まることにもつながります。
綾部市の木材市場の現況は、自然と共生しながら生きている里山がある町ならではの形に進化しているといえるかもしれません。

 

 
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