舞鶴市における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

舞鶴市は意外と山林の占める割合が多く、人工的な植林によるものが増えている傾向にあります。夏は高温多湿で気温は高めですが、冬は雪が降るほど寒い地域もあります。舞鶴市は様々な産業があり、第一次産業では農業や漁業が盛んです。若狭湾に面することから新鮮なイワシ、サワラ、ブリなどの魚介類が採れます。農業では京野菜と呼ばれる彩り豊かな野菜が人気です。特に鮮やかな緑色のとうがらしは舞鶴市の名産品です。林業では市内にある広大な山林を活用したものが人気で、主に杉や檜材を生産しているようです。舞鶴市は慢性的な土地不足が問題になっていて、経済は停滞気味です。商業施設は増加傾向にありますが、林業に関係する企業は撤退傾向にあります、大手の林業関連の会社も軒並み撤退を決断していて、日本国内の林業の厳しさを物語っています。木材市場の現況を見ていると、国内の数は減っていて、海外からの仕入れ数が伸びているようです。海外の木材は安くて加工しやすいので使い勝手が良いです。日本は土地が狭いですし、アメリカやオーストラリアと比べると植林できるスペースがかなり限られています。さらに植林をする時間と人件費を考えると、安価な輸入木材を大量に仕入れた方がメリットが多いです。木はどこでも勝手に伐採してよいわけではなく、伐採の許可をもらう必要があります。舞鶴市は高齢化が進んでいて、若者の流出も問題になっています。高齢化に伴い林業の後継者も少なくなり、市場の規模も縮小傾向です。これは京都全体、日本全体にもいえることで、林業の後継者が足りていないです。そのため外国人労働者に頼らざるを得ない部分もあります。若者は第一次産業から離れてしまい、日本の第一次産業は林業を含めてピンチに陥っています。今後林業が盛り上がる可能性は低いですが、新しい木材を仕入れることで注目を集めることが出来るかもしれないです。ケヤキは市の中でも有名な木で、杉や檜に次いで数が多い木です。

 

 
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