北山村における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

北山村はかつてスギやヒノキの産地として有名で、かつては木材を運び出すのに筏流しを活用していたのです。現在は輸送手段が確立されており、トラックによる運搬が一般的になりました。スギは特に良質だと評価されており、地元になくてはならないものでした。現在は昔と比べて木材市場が縮小していますが、森林面積は97%という高さを誇っています。木材市場の拡大のためには十分なスペックを有しているので、木材市場を活性化させるのはそれほど難しいことではありません。重要なのは北山村のブランド力を高め、木材を積極的に使用してもらうことです。もちろん地元住民の理解を得て、建材などに積極活用してもらう必要はあるでしょう。

 

北山村の現況は決して好ましいとは言えませんが、木材市場が元気になれば地域再生は大幅に促進するはずです。森林面積が広大な土地ほど木材が豊富であり、蓄積量を増やすことも可能になります。大切なのは木材価格を高めていくことであり、そのためにも北山村ブランドを確立する必要性があるでしょう。山離れが進行している現況を打破するためには、林業の復活が欠かせない状況にあります。林業が元気になれば地域の経済力が上がり、経済に余裕が生まれれば人々の暮らしは豊かになります。生活を豊かにすることが消費を増やし、仕事を増やすことにもなるのです。

 

地球温暖化を抑止するためにも、森林を元気にすることは必須となります。全国的な木材市場の現況を考慮しても、北山村は可能性に富んでいるのです。スギやヒノキの造林が活発に行われてきた地域であり、木材加工の技術はしっかりと根づいています。環境保全のためにも森林が元気になることは必要であり、林業の復活は必須課題でしょう。森林保護の秘訣は間伐をするだけでなく、木材を有効するための間伐に変えていくことも大切です。間伐率は決して高い状況ではないので、これを上げていくことが重要になるでしょう。北山村の地域全体で木材市場を盛り上げていく必要があります。

 

 
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