西牟婁郡における木材市場の現況(令和元年 2019)

西牟婁郡における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

西牟婁郡は和歌山県の南部、太平洋に面した場所に位置する群です。西牟婁郡は白浜町・上富田町・すさみ町の3つの町で構成されている群で、群全体の人口は約39,000人(2019年10月1日時点)です。3つの町の人口は、白浜町が約20,500人で上富田町約15,000人、すさみ町は約3,700人(いずれも2019年10月1日時点に人口)です。3つの町は北側から上富田町・白浜町・すさみ町になっており、人口が最も少ないすさみ町の面積は174.45キロ平方メートル、人口が最も多い白浜町は200.98キロ平方メートル、その中間となる上富田町は57.37キロ平方メートルです。

 

西牟婁郡の3つの町の面積および人口から得た人口密度は上富田町が262人/キロ平方メートル、すさみ町が21.2人/キロ平方メートル、白浜町が102人/キロ平方メートルなどからも、すさみ町は面積が広い割には人口が少ない、人口密度が小さなく区域であることがわかります。西牟婁郡は山間部が広い群でもあり、その中でもすさみ町は山林面積が非常に大きな地域です。そのため、他の2つの町と比べても林業が盛んに行われている、西牟婁郡の木材市場を支えている町といっても過言ではありません。

 

林業を行う人々も年々高齢化が進んでいる、年齢などの要因からも仕事ができなくなってしまい森林の管理や伐採などが上手くできなくなるなど放置してしまうケースも多いようです。これは全国的にもいえることですがそのままにしておけば林業が衰退する恐れがある、現況を維持するためにも若い担い手の力が欠かせません。それぞれの町が林業を活性化させるための色々な取り組みが行われていますが、木材市場を活性化させるためには森林の維持管理が必要であること、市場の活性化は地元産の木材をエリア内で積極的に活用すること、そして日本全国に向けてエリア内の木材品質のアピールが欠かせません。現況では決して悪いものではないのですが森林の維持管理および若い担い手の力が欠かせない時代に突入しているのです。

 

 
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