みなべ町における木材市場の現況(令和元年 2019)

みなべ町における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

日本全体の木材市場の現況を見てみると厳しい状況にあり、それはみなべ町も変わりありません。格安外材が普及するようになり、地元産の木材が以前ほど使われなくなったためです。木材市場が元気になることは、みなべ町の発展につながるのは間違いありません。そこで街では紀州材を積極的に使用する動きが生まれており、新築や増改築などにより補助金が支給される制度が存在しています。町と県の補助金を合わせると40万円まで支給される制度があるのです。

 

みなべ町の紀州材は備長炭によく活用されており、日持ちが非常によいのが特徴です。備長炭は焼き鳥をするときに美味しさを引き立ててくれることで知られています。炭火でじっくりと焼き上げると、内側まで火が入って美味しくなるのです。うなぎの蒲焼を作るときも活用されており、ふっくらした焼き加減を実現してくれます。このように木材の用途は建材や家具材だけでなく、日常生活の多岐にわたっています。

 

みなべ町の森林は町面積の70%程度と豊富である反面、木材市場の現況は元気のある状態とは言えません。林業に携わる会社が減少していけば、木材市場も縮小していくのは間違いないのです。木材市場を元気にするためには、みなべ町の木材ブランドの価値を上げていく必要があります。輸入材に負けないためには、地元建材のよさをアピールすることが大切でしょう。価格が高くても価値があればお金を支払うという人は少なくありません。

 

木材市場が活性化するためには、さまざまな産業との連携も必要になるでしょう。日常生活において木材を目にしない日はないはずです。例えばこだわり家具にはこだわりの木材を使用したいと考える人は多いはずです。積極的に地元産の木材を使用する状況は多々ありますので、これを意識するだけで地域発展を促進できます。みなべ町の木材市場は決して元気のある状態ではありませんが、無限の可能性を秘めていることは間違いありません。

 

 
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