伊都郡における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

伊都郡は和歌山県の北部ある郡でかつらぎ町と九度山町、高野町で構成されています。郡の面積は332.87平方kmで人口は2万3千人ほどです。現在の紀の川本流域における町はかつらぎ町と九度山町のみとなっています。ただしかつらぎ町は農業の分野において近畿地方全域の中でも有数の規模です。年間を通して様々なフルーツの栽培が行われています。またかつらぎ町は和泉山脈を隔てて大阪府の和泉市と隣接しており、友好都市の関係にあります。かつらぎ町の人口はおよそ1万6千人で橋本市や紀の川市、大阪府の岸和田市や河内長野市などとも接しています。九度山町の人口は4000人ほどで、域内には高野山の開祖である空海の母が暮らしていたとされる慈尊院があります。町名は空海が月に9回も母に会いに来ていたという故事に由来します。九度山町は紀の川の南岸にあります。不動谷川と丹生川が流れており谷が多い地形です。高野山への通り道でもあります。真言宗の聖地である高野山は高野町にあり様々な文化財や建造物、名所が存在します。紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産にも登録されており、日本だけでなく世界中から多くの観光客が訪れる場所です。高野町の人口は3千人ほどですが、橋本市や奈良県の五條市などと接しています。伊都郡人口は約2万3千人なのでそれほど多くはありません。しかし周辺地域を含めると多くの人口が存在します。また高野町のように世界中から多くの観光客が訪れる場所もあります。かつらぎ町の人口は約1万6千人ほどですが、隣接する大阪府の岸和田市には約19万人もの人々が暮らしています。伊都郡の周辺地域には多くの人々が暮らしており生活を支える様々な物資が必要です。木材などの資源も大量に必要とされています。
伊都郡の周辺では経済活動が活発に行われており、建築や土木の資材以外にも様々な用途のため木材が必要とされているのが現況です。木材市場では様々な種類の木々が盛んに取引されています。伊都郡周辺には安定した木材需要があるため、今後も木材市場は好調な状態が続くと考えられます。

 

 
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