那賀郡における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

那賀郡は徳島県の中にある群の一つで、徳島県のほぼ中央南寄りの場所に位置しています。一般的に群と聞いたときに、いくつかの町や村が複数集まっている地域などのイメージを持つ人も多いかと思われますが、那賀郡は那賀町と呼ぶ町1つで構成されている群です。郡域(町域)の面積は694.98キロ平方メートル、総人口は2019年10月1日時点で約7,500、人口密度は10.8人/キロ平方メートルです。1キロ平方メートルあたり約11人の町域になるわけですが、人口密度が小さい理由の中には町域の大半は山間部であること、国道193号や徳島市と高知市を最短距離で結んでいる国道195号などの街道増に集落が点在しているためです。

 

那賀郡の中を通る県道はいずれも山岳地帯を通る道路でもあり、中央より東側には県道16号(徳島上那賀線)や県道36号(日和佐上那賀線)などがあり、これらの県道は徳島県海部郡の美波町方面に向かう道路です。他にも県道19号(阿南鷲敷日和佐線)や県道36号(日和佐上那賀線)などの幹線道路もあり、山岳地帯といっても人々の生活に欠かせない道路が整備されています。

 

那賀郡は林業が盛んなエリアでもあり、木材市場の現況の中には活性化が行われているなどの特徴を持ちます。高齢化社会などからも林業ができなくなってしまい自分が所有してた林を売却する人もいますし、そのまま放置してしまう人も多いようです。森林は樹木を育てるための場所でもあり、人が何もせずにいると樹木は大きく育ちすぎてしまう、樹木の下側は太陽の光が届きにくくなり生態系が乱れてしまう恐れもあるなど、間伐はとても重要な作業になって来ます。那賀郡もしくは那賀町の自治体は、当エリアの林業を活性化するための助成金の情報提供や若い人を集めた林業への関心を高める講習会を開催するなど、地元の産業の中でもウェイトが大きな林業を守るための取り組みが行われており、今後も木材市場の活性化に繋がるのではないでしょうか。

 

 
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