竜王町における木材市場の現況(令和元年 2019)

 

竜王町の木材市場の現況は非常に安定的に推移しています。竜王町は滋賀県の中央部に位置しており、近年では大規模ショッピングモールが設立されたことで観光客も増加傾向にあり、非常ににぎわいを増している地域でもあることから、その建物なども増えており建築資材や施設の維持などに使用する建材用の木材の需要が比較的安定しているのです。その為、住宅の建築は近年減少傾向にあるものの、その他の需要がこれを補う形になっていると考えられ、木材市場の状況は安定している物となっています。
竜王町は1980年代後半から近隣の中心都市への通勤者が居住するベッドタウンの位置づけが強くなっており、現在はピーク時よりも減少しているものの滋賀県の中では比較的多い地域となっており、そのため過去は住宅の建築が非常に多くなっていました。そのため町内の木材の需要が非常に多かった時期もあり、木材市場は非常に活発なものとなって板のです。町内には多くの製材会社が存在しており、そのいくつかは現在でも営業を行なっています。そのノウハウから現在は様々な工芸品向けの材料の加工やその他の用途の資材の製材も行っており、このため木材市場は現在でも総合的に安定した推移を続けているのが実態です。
竜王町は町域の半数が山林であり、かつては杉や檜の生産が盛んでしたが、近年ではその生産は著しく落ち込んでおり、需要の大半を外部からの購入に頼っているのが実態です。これは町内の林業農家の高齢化や、山林の荒廃によるものであり、中には高齢化のために山林を売却している人も少なくありません。そのため生産面は非常に減少する傾向が有り、これが竜王町の木材市場に影響を与えるとなっています。
竜王町では現在木材の市場の活性化に努めており、林業の体験コーナーなどを設け後継者の育成なども積極的に行っており、木材の生産数の増加にも取り組んでいます。その為、今後は林業がさらに活性化する事が期待され、現況からその可能性は高いと推測されます。

 

 
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