堤川市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

堤川市(韓国)は、韓国の内陸地方にある都市で、内陸湖畔が美しく、自然に恵まれているためテレビの時代劇撮影などによく使われることで有名です。豊かな自然に恵まれており、きれいな水と汚染が少ない土壌に生育している天然の薬草を利用した漢方産業やタバコ農業が主力な農産品になっています。またセメント工場も多く、農業と工業に従事する人が多い都市です。東洋医学や漢方の都市として知られており、堤川市(韓国)で国際漢方バイオエキスポなどのイベントも開かれました。
韓国の中では内陸にある都市のため、寒暖差が大きく、冬の冷え込みはマイナス20度に達するほど厳しいのですが、鉄道が充実しており、人口は13万人をこえる都市へと成長してきています。自然に恵まれており、森林資源も比較的豊富ですが、木材市場の規模は小さく、堤川市(韓国)産の木材の取引状況も薬草やタバコなどの主力農業と比べると低めです。
韓国では、ソウル市を中心とした都市部が急速に発展しており、高層住宅やビル、アパートなどの建設が盛んになっているため、建設用の木材の需要が高くなっています。国内の木材取引状況としては建築用木材の需要が高いものの供給が不足している状況で、近隣国である中国や韓国の木材の輸入がのびてきています。日本の木材は大変人気があり、スギやヒノキなどの高級木材の需要が高くなってきており、特に内装材に使われている傾向があります。韓国は健康志向が高く、身体に良いということからヒノキの需要が高まっており、ヒノキのベッドや机、内装材は特に人気です。
受験大国として知られている韓国では、子供の生活環境を豊かにすることがブームになっており、子供用にヒノキのベッドや机を用意する人が増えてきています。建築物の内装材に加えて、家具の材料としても日本の木材が注目されるようになってきており、今後は堤川市(韓国)の木材市場においても日本からの輸入が増加することが期待されます。

 

 
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