清州市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

清州市(韓国)はソウルから南東に約130qに位置し、教育文化都市という特徴から学者などを多数輩出しています。木材取引の側面から見ると、産業としての木材市場はそれほど多くないと言えるでしょう。農業や林業よりも工業が盛んな街で、大企業の工場なども多数存在する地域で知られています。
韓国の木材取引状況で見ると主に住宅建材の用途での木材が輸入されていますが、近年注目度が高まっている木造戸建て住宅が需要の1つにもなっているのが特徴です。マンションやアパートなどの集合住宅が圧倒的な韓国において、戸建ての木造住宅というのは、国民の憧れ的存在でもあります。木造建築は大工の技術力が必須でもあるため、コストが高くなり物件価格も高額となるケースも多くなっています。
しかし古くからの伝統としての憧れと、歴史的な観点から見ても魅力ある物件として、急速に需要が増加しているのが2019年における特徴です。木材の輸入が盛んな要因としては、韓国の木材自給率の低さもある他に、国内の森林は主に環境林という側面が高くなっている部分もあるでしょう。
清州市の住宅事情では約85万人という人口を持つ中で、戸建てや集合住宅など様々なスタイルで市民が暮らしています。大企業の工場や支店が集結している事から、近辺に住宅を持つサラリーマンや寮なども見受けられるでしょう。古代の展示品を所蔵する博物館や歴史的な価値のあるお城なども存在し、国立大学もありますので建築における木材の需要も国内では安定しているとされています。
木造住宅の着工数が近年飛躍的な伸びを見せる中では、ソウル周辺の京畿道や江原道が大きなシェアを占めていますが、大企業が比較的多いこの清州市でも土地価格の安さがメリットとなり、ある程度の需要があるのが予想されます。清州市のように学生や労働者が集まる地域には、住宅建材での木材が必要不可欠であり、地域に暮らす多くの人々を支えています。

 

 
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