公州市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

公州市(韓国)は大韓民国中部の忠清南道の中央部に位置する都市で、かつて百済の中心都市で栄えた地域です。現在ではその自然の豊かさから観光都市で有名となっていますが、かつて政治の中枢で機能した都市でもあり、古くからの木造建築物が多数存在している点も特徴となっています。
公州市(韓国)の木材市場の取引状況は、韓国が全般的にその土壌の性質から松や柳の生育が多く、建築や工芸品に利用される加工しやすく堅牢な木材はその殆どが輸入に頼っているのが実態です。日本では杉や檜が生産されていますがこれらの需要が大きいため、その殆どを日本からの輸入に頼っているのが実態となっています。
公州市(韓国)は古代は百済の城があった場所でもあり、その地形は山岳地帯となっていることから比較的森林も多くみられることがポイントです。しかし、これらの場所では木材の植林は殆ど行なわれておらず、主に観光目的での地形の整備が主となっているため、林業は決して盛んではありません。その反面、住宅地域も比較的多く、さらに韓国地域に多いアパート等の建物も多いため、比較的木材の需要は大きな地域でもあります。その為、近年木材の需要は増えており、海外からその多くを輸入しているのが公州市(韓国)の木材市場の特色でもあるのです。
皿にこの地域では栗の実の生産が非常に豊富で、公州市(韓国)の特産品にもなっています。そのため実の収穫だけではなく、栗の木の資材への利用も比較的頻繁に行なわれています。栗の木はその性質が堅牢で水分に強いという特徴を持っていることから、日本では建築物の土台に利用されることも多いのですが、公州市(韓国)では数少ない堅牢な材木で有る為これを様々なところに利用することで木造建築を実現している例も少なくありません。これを踏まえても公州市(韓国)木材市場の状況は輸入による確保が実態であり、その取引が頻繁に行なわれる地域となっているのが取引状況の現状です。

 

 
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