牙山市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

牙山市(韓国)は、ソウルから南に85q、大田広域市から北北西65qに位置する都市です。首都圏電鉄1号線が市内に乗り入れたことで、ソウルとの結びつきが強くなっています。ソウル駅から無停車を利用すると35分と短時間でアクセスができるようになったため、工業化が進んだり、ソウルのベッドタウン化が進み、人口は増加傾向です。自動車や電子関連の企業が、牙山市(韓国)に生産拠点を置いており、自動車部品や電子部品などの工業団地が多数あります。牙山市(韓国)は、黄海に面する港湾が近くにあるため、生産品の輸出に適した立地であることから、工業の街として発展してきていると言われています。また牙山市(韓国)または、温泉リゾートとしても有名です。昔から温泉施設や銭湯が多い地域として人気がありましたが、2008年になるとソウルから地下鉄で直接牙山市(韓国)に行くことができるようになったため、観光客が急増しました。
都市機能と自然が融合している牙山市(韓国)は、郊外には豊富な森林資源を有していますが、木材自給率は低く建築用の国産木材は不足しています。韓国の木材市場は、戦後の木材自給率が大変低い状態が現在でも継続しており、建設用の木材の多くを輸入に頼っている取引状況です。牙山市(韓国)でも、木材を自給することはできておらず、増加する人口に対応して需要が高まっている住居用の建築木材の多くを輸入しています。日本からの木材輸入も多く、柱や基礎部分などは近隣の中国産木材を使い、壁などの内装材は品質の良さが評価されている日本産の木材が多く選ばれるようになってきました。特に日本産のヒノキは、ヒノキ特有の香りに含まれている物質がリラクゼーションや健康に良いとブームになっているため大変人気があり、内装材だけでなくベッドや机などの家具の材料としても人気です。牙山市(韓国)では、今後も木材輸入が多い状態が続くという予測がされています。

 

 
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