天安市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

天安市(韓国)は、ソウル市から約80qのところにある都市で、2005年に広域電鉄が開業してからソウルのベッドタウンになりつつあり、発展を続けてます。人口約66万人で増加傾向にある温暖な気候の都市で、高級ブドウの生産が盛んです。ソウル首都圏の近郊であることが特徴で、市内各所には産業団地が建設されています。大手電機メーカーなど大企業グループによる電子機器や半導体、化学工業等に加え、近年ではアニメーションや映像制作の分野でも誘致を図っているため、今後の発展も期待されています。
天安市(韓国)では、高層住宅や一般住宅、団地などの建設が相次いでおり、外国人労働者のための団地や住宅の建設も盛んです。建設用資材の需要が大変高いのですが、天安市(韓国)では木材の自給率が低く、建築用の木材が不足している状態が続いています。建築をする場合には、中国や日本などから輸入した木材を利用することが多くなっています。近年は、日本の品質の良いスギやヒノキの需要が大変高く、特に内装材として使われることが増えている現状なので、天安市(韓国)の木材市場と比べて、日本からの輸入が多く、日本にとっては良好な取引状況です。中国産の木材を基礎や柱などに使い、見える部分の内装材に日本産のスギやヒノキを使用している住宅も増えてきています。
天安市(韓国)では、日本の質が高い木材を使った高級家具なども大変人気があり、流行しています。近年では健康志向の高まりから、ヒノキを使用した家具が話題になっており、ヒノキのベッドやテーブルなどが人気です。韓国は、受験大国として有名ですが、小さな頃から木製の知育玩具を与えたり、生活環境を整えるために子供用のヒノキのベッドや机などを求める人もたくさんいます。飲食店やホテル、ショップなどでも家具や内装などに日本産の木材が使われていることはとても多く、天安市(韓国)における木材市場を下支えしています。

 

 
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