光陽市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

光陽市(韓国)は、韓国の東部に位置し、南海会沿岸部の真ん中にある美しい海洋都市として知られています。天候と港湾産業が盛んで、産業団地が開発されているほか、積極的な投資を誘致しており韓国経済の中心的な役割を果たす都市へと成長しているところです。文化やスポーツ、教育や観光など社会インフラを整えて、経済と文化の両面の成長に積極的に取り組んでいます。首都であるソウルへは約8時間程度かかりますが、港湾工業都市であることが強みで、製鉄所などもあり徐々に人口も増えており、大都市への発展が期待できます。
光陽市(韓国)では、サービス業や小売業、製造業に従事する人が多く、主要な産業も鉄鋼製造業や港湾業です。豊かな海があることから水産業も盛んですが、農林業に従事する人は少なく、木材市場においては光陽市(韓国)内の需要に対して自給率が大変低く、輸入木材が多い取引状況になっています。光陽市(韓国)は、人口が増加傾向にあり、一般住宅や集合住宅、高層ビル等の建設も増えてきているため、木材の需要も高まっていますが、韓国全体に木材市場は自給率が低いため輸入材を中心としての取引が多く行われています。
光陽市(韓国)の住宅や団地、ビル等では、柱や壁などの構造用の建築資材として木材が使われることも多いのですが、近年では健康志向や自然志向の高まりから、内装材に木材を選ぶ企業や人が増えてきており、輸入材でも内装材としてのニーズの高まりが特徴となってきました。内装材に使われる木材で、日本のスギやヒノキは大変人気が高くなっています。特に日本のヒノキは、健康志向や自然志向が高い人や子どもの生活環境を整えたい人、ホテルやレストラン、商業施設などでの人気が高く、取引状況は好況です。今後はさらに木材需要の増加が見込まれているため、近隣の中国や日本からの輸入に積極的に取り組むとともに、韓国内での木材産業の推進にも取り組んでいくことが予想されます。

 

 
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