西帰浦市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

西帰浦市（韓国）は、済州島の南部にある漁港で、日本の五島列島からわずか180�qの距離にあります。みかんの産地として知られており、豊かな自然に恵まれ、有名な滝や海岸線、観光スポットなど数多くの名勝があるため毎年多くの人が訪れる観光集積地です。滝の観光や沖合のクルージングができる観光船、海底に潜る潜水艦などのマリンレジャーが特に人気があります。有名な飲食店や大きな市場、ショッピングセンターなどもあるため、観光とグルメ、ショッピングを楽しむことができ、西帰浦市（韓国）は、毎年400万人をこえる観光客が訪れるリゾート地になっています。
済州市内から車で約1時間ほどの地点にある西帰浦市（韓国）には、ワールドカップの競技場があり、滝や柱状節理の海岸沿いの景観、美しい島々など魅力的なスポットがたくさんあります。自然が豊かで、森林資源も多いのですが、西帰浦市（韓国）はリゾート産業が大変盛んで、市内中心部の景観は都会的です。木材市場においては、輸入が大部分を占めており、高層マンションやビル、一戸建て住宅の建設資材や内装材に使う木材の多くを輸入に頼っている取引状況になっています。
韓国では、戦後の木材自給率の低さが現在でも続いており、韓国全体的に木材の自給率は低いのですが、新規の建築物やリフォームなどはとても多く、建設ラッシュともいえる状態です。木材の需要が高いのですが、自給率が低いために近隣の中国や日本から多くの木材を仕入れています。韓国では、コストパフォーマンスの高さも大切なのですが、近年は質を重視した内装に人気があるため、質が良く値段も手ごろな日本の木材の需要は年々高まりつつある状態です。特にスギやヒノキなど高級な木材を内装材に使う事がブームになっているため、新築だけでなく、ホテルや飲食店、リフォーム物件の内装などにも使われるようになってきており、今後も日本からの輸入木材の需要は高まっていくと予測されています。