束草市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

束草市(韓国)は、韓国の北東部にある港町で、日本海に面しています。日本でも人気が高かった韓国ドラマのロケ地になったことから知名度が高くなり、北朝鮮グルメを味わうことができるスポットとしても大変人気があります。国立公園や海水浴場、温泉など人気の観光地が多数あり、束草市(韓国)の台所である束草観光水産市場では、以下の肉詰めなど美味しい韓国グルメを楽しむことができるため、観光客が大変多くとても賑わっています。
年間の観光客数は1000万人をこえ、特に8月は1か月で約300万人が訪れる韓国国内でトップクラスの観光地です。海岸線のビーチには、高級ホテルやリゾート施設、ショッピングエリアなどが立ち並んでおり、都会的な景観で新しい建物も多くあります。市街地周辺は、自然に恵まれており、森林資源も豊富ですが木材の自給率はとても低く、木材市場では輸入が多いという取引状況になっていることが特徴です。
韓国では、高層ビルやホテル、マンションなどの建設が続いており、一般住宅やアパート、団地なども建築が相次いでいます。木造建築物の建設用木材は、国内の自給率の低さから輸入に頼っている現状で、さらに古い建物のリフォームでも内装などに木材が採用されることが増えているため、慢性的な木材不足に陥っています。束草市(韓国)でも同様に、新しい建物やリフォームの内装などに必要な木材は、輸入材を使っていることが多く、束草市(韓国)の木材市場においても、輸入材が多いという取引状況です。
輸入材の多くが中国や日本との取引になっており、質が高いと評判になっている日本産の木材は内装材用として輸入されています。建築物の内装材だけでなく、近年では高級木材のヒノキを使った家具や子ども用のおもちゃなどもブームになっているため、日本の木材の需要は高い傾向にあります。現在、日本や中国との取引が多い状況ですが、今後も近隣国である日本と中国を中心とした輸入が多い状態は続くと思われます。

 

 
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