原州市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

大韓民国江原道南部にある原州市(韓国)の名前は江陵と原州という2つの名を持つ江原に由来しています。
2017年5月の統計で総人口数が34万2353人に達しているこの都市は東西南北それぞれの方角に他の自治体と接しており、また市内から雉岳山という名山がうかがえるのが特徴的です。これだけでも十分ですが、原州市(韓国)には他にも特徴があり、その最たるものに韓紙が挙げられます。
韓紙とは中国から伝わった製紙技術が朝鮮半島で特異な変貌を遂げた韓国独自の製紙技術で生まれた紙を指しており、原州市(韓国)はその生産地の代表格です。日本でも似たような技術に発展したものの、技術が向上したので廃れていったとされています。韓国では現在、伝統工芸品として見直されており、器や小物入れの素材に重宝されている状態です。他にも市内の北部には韓国軍第1野戦軍司令部や在韓米軍基地がある事、韓国バスケットボールリーグの原州DBプロミの本拠地である事や原州総合運動場がある事など実に様々な見どころがあります。交通機関も他の地域よりも発展しており、市内の北北東には原州空港という空港があるほどです。当然鉄道やバス、高速道路も嶺東高速道路や原州高速バスターミナル、中央線や京江線など複数の線があって充実しています。気候は7月の降水量が362.2mmというずば抜けた数値である事以外は、国内全体の気候と変わらないです。
あらゆる面で個性的な原州市(韓国)における木材市場の取引状況は全体的な規模と比較すれば微々たるですが、上昇の傾向があります。その大元は工芸品の韓紙ですが、製紙における木材において紙類の生産はシビアです。紙類の生産で最も需要がある品はダンボールで、新聞紙や包装紙はマイナス1.1の減少が発生しています。一方でその他に分類される韓紙はダンボールと比べれば桁が1つ少ないですが、それでも先述した新聞紙や包装紙よりは増えているほうです。正しくは増減を繰り返していますが、都市部特有の建築物のラッシュも含まれば利益が見込める土地と言えます。

 

 
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