慶山市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

韓国の東南部、通称「慶尚北道」と言われる地域の南に位置する慶山市(韓国)は慶一大学校や大邱カトリック大学校、嶺南大学校など10校以上の大学のキャンパスを抱えています。言わば学園都市というわけですが、同時に観光でも広く認識されているベッドタウンとしても有名です。
増減が確認されていますが、2012年の統計では25万人の人々が暮らしています。
学園都市であるためか、外国人の移住者も確認されており、その比率は2.5パーセントです。観光スポットに慶山慈仁端午祭や慶山ガッバイ祝祭、慶山市場などが挙げられています。他の自治体と比べたら観光スポットと言い外国人の移住者の存在と言い、かなり特色がある街です。何よりも市内には韓国造幣公社の貨幣本部がある事が最大の特色と言えます。韓国造幣公社の貨幣本部、すなわち慶山市(韓国)はウォンの生産地というわけです。
経済にとってはまさしく心臓部であるものの、木材市場という舞台ではそうとは限りません。
まず韓国の木材市場ひいては木材産業を支える主な原木は80パーセント以上を海外からの輸入に頼っており、その原木を輸入して加工する工場は入手する手段が船舶なので沿岸地帯に建設されています。勿論自国にも生産者がいますが、輸入と比較すれば季節に振り回される事や現時点では環境の改善が主な課題である事などから輸入材との差は圧倒的です。それに慶山市(韓国)のシンボルの木はイチョウであり、韓国産の主な木材であるマツではない事も木材市場の心臓部ではない理由に挙げられます。韓国の木材の多くはマツで、そのほとんどは低コストな扱いをされているのが現状です。イチョウは加工しやすく、水はけもいいですが、慶山市(韓国)がウォンの生産地であり学園都市である以上、生産の舞台には成り得ないです。
ただし取引状況で言えば建設に必要な住宅材料の確保や構造材のために仕入れる見込みがあります。
その理由は簡単で、慶山市(韓国)は定住者がいる土地だからです。近年、韓国では木造建築がブームなので建設にしろリフォームにしろ需要の可能性があります。

 

 
トップへ戻る