浦項市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

浦項市(韓国)は、韓国の東南部にある慶尚北道東海岸の都市です。
日本海に面した港湾都市で、韓国でも有数の工業都市として有名です。
浦項市(韓国)は、元々日本海に面した地形を活かした漁港でした。
住民たちは漁業で生計を立てており、当時は現在のような発展した都市ではなく一般的な漁村でした。
しかし1970年代初頭に、製鉄所が完成してからは浦項市(韓国)の風景は一変します。
工業都市として発展した現在では、慶尚北道で最も大きな都市であり唯一の特定市にとなっています。
製鉄所が完成して現在のような発展を遂げるまでに、浦項市(韓国)の成長を支えたのが木材市場です。
都市の成長には多くの材木が必要不可欠なので、それを取り扱う木材市場も重要な役割を果たします。
成長が続ける間の木材市場は、取引状況も活況を呈し大きな賑わいがあったことでしょう。
現在も浦項市(韓国)の木材市場では取引が行われていますが、取引状況は当時と比べるとおとなしめかもしれません。
韓国は木材をカナダなどの外国から輸入しており、国産材のシェアは減りつつあります。
そのため国産材を中心に取り扱う木材市場の取引状況は悪化しており、良好とは言えない状況が続いています。
安い外国材にシェアを奪われ国産材が売れなくなるのは、日本と同じと言えるかもしれません。
しかし韓国産の木材は北米産とは異なる特徴があり、品質は高いといわれています。
浦項市(韓国)で木材を使うときにも、品質にこだわりたい人からは国産材が選ばれているかもしれません。
浦項市(韓国)は工業都市であるとともに、日本海に面した港湾都市でもあります。
海外から輸入したり逆に韓国から輸出する製品も続々と浦項市(韓国)に集まっており、貿易品目の多くは鉄鋼関係です。
しかし一部には海外からバイヤーが買い付けてきた外国材も輸入されていたり、良質な韓国産の木材を海外に輸出するため、港に運ばれているかもしれません。

 

 
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