統営市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

統営市(韓国)は、百済島や小毎勿島など150余りの島々の拠点になっている港町です。「東洋のナポリ」と称される真っ青な海と小さな島々がコントラストをなす美しい街になります。釜山に近く、朝鮮戦争時に日本の軍勢を撃退した将軍のゆかりの地でも知られています。統営市(韓国)は、対馬から近いため日本との交流が深く日本文化の影響を受けた街です。建築様式も日本の技術を学んだ木材を使った家が多かったと言われています。現在は、マンションや中層のアパートが多いですが、木材を取り入れた家づくりをしていた関係で木材市場が盛んだった時期があるのです。日本と百済の結びつきは遠く4世紀前半には行き来があり木材の取引もあったと言われています。韓国は、朝鮮戦争後に驚異的な発展をとげ、日本の支援も受けています。そのころには、木材の需要があり取引状況も活発で日本の木材を輸入して使用することもありました。しかしながら、韓国では復興で鉄筋コンクリートの住宅が建設され、地震が少ないこともあり高層化していきました。

 

統営市(韓国)においても市街はマンションが多く建設されており、木造建築の割合は少ないです。耐火性能にも優れており賃貸のみならず、購入するならマンションをと言った傾向が強いです。最近は、若い人の意識が変わってきており内装に健康に良い素材で木材を志向するようになってきました。フェリーで数時間で行ける統営市(韓国)は、日本にとって格好な輸出に適した港と言えるのです。このため、内装の模様替えなどでの需要が増えてきており、これからマンションの建て替えなどで取引状況が活発になると思われます。まずは、韓国国内の木材市場が回復することが必要になり、欧米の集合材を使うことから、健康に良い「気」を盛り込むと言われる木材をアピールしていくことが重要です。べニアなどの合成材ではなくて、加工されたスギやヒノキの資材を使われることになれば、日韓の間で伝統的な木材を利用した家を建てる協力できます。

 

 
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