巨済市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

巨済市(韓国)は、韓国で2番目に大きな島の巨済島にあり、島を市域としています。巨済市(韓国)の東南方向には、朝鮮海峡をはさんで日本の対馬があります。巨済市(韓国)には、25万人が暮らしており、漁業と造船業が主産業になっており、多くの人が漁業や造船業に従事しています。
1970年代に2つの造船所が建設され、造船業の島として知られるほど大規模に成長しました。造船業が市の経済を支えているといっても良いほど多くの経済効果があり、造船所の従業員は人口の4分の1に達するほどです。巨済市(韓国)は、森林資源も大変多くありますが、森林管理や維持、製材など木材関連の仕事に従事している人は少なく、木材自給率は低い状態です。巨済市(韓国)の木材市場は、輸入に頼っている取引状況が続いており、巨済市(韓国)の木材を使用して建設資材を賄うことができる状況にはなっていません。
韓国では、国の発展とともに高層マンションや高層ビル、団地やアパート、一般住宅などの建設ラッシュが続いている状態で、木材の需要は大変高いのですが、自給率の低さから自国で木材を賄うことはできておらず、韓国全体的に木材は輸入に頼らざるを得ない状態です。主に中国や日本などの近隣国から木材を輸入していることが多いのですが、韓国では健康に良いといわれているヒノキがブームになっているため、日本のヒノキの需要が高い傾向があります。
ヒノキ特有の香りに含まれている成分が、リラックス効果や健康効果があるとして、韓国で注目されているという背景がありますが、韓国ではカラマツやアカマツ、ヤナギなどの木が多く、ヒノキはほとんどを輸入しています。高級家具などの需要も近年高くなってきており、建設用の木材や内装材としての需要に加えて、高級家具などの材料としても日本の高品質な木材は必要とされています。今後も、日本からの輸入の需要が高い傾向は続くと考えられており、日本にとっても韓国が重要な輸出相手国の状態が続くでしょう。

 

 
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