昌原市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

昌原市(韓国)は、朝鮮半島の南東部にある慶尚南道の道庁所在地です。
1970年代に韓国で最初の計画都市として開発が始まり、現在ではサッカーや野球、バスケットボールのプロチームが本拠地とするほど大きな都市になっています。
昌原市(韓国)の計画都市構想は、オーストラリアのキャンベラをモデルに1973年から始まりました。
その過程では木材市場の取引状況も活発化して、取引された木材を使って多くの建物が建てられたと考えられます。
1983年には慶尚南道庁、1990年代に入ると管轄する多くの行政機関が移転を行い、現在のような形に近づいていきます。
2010年には周辺の都市を合併し、現在の昌原市(韓国)が誕生しました。
人口は110万人にも達し、それを支えるため木材市場では次々と木材が取引されています。
しかし順調に開発が続けられてきた昌原市(韓国)ですが、2016年以降は深刻な経済危機に見舞われています。
昌原市(韓国)は、造船などの重工業を中心に発展してきた都市です。
ですが2016年に地元の造船会社が破綻してしまい、昌原市(韓国)に住み働いていた人々も職を失う結果になりました。
都市が深刻な影響を受ければ、好調を維持ししてきた木材市場の取引状況も悪化するでしょう。
韓国産の木材を取り扱う木材市場は、安い外国産に押され気味で取引状況はそもそもよくありません。
そこに造船会社による破綻も加われば、取引状況が悪化するのは当然と言えるかもしれません。
しかし2018年の6月からは、政府による支援も開始されさまざまなサポートを受けられるようになっています。
政府による経営資金の提供や保証体制が確立されれば、雇用も戻り昌原市(韓国)には賑わいが戻ってくるかもしれません。
また木材市場も昌原市(韓国)の景気が回復すれば、取引状況が改善する可能性はあります。
木材市場の取引状況は、地元経済の影響に左右されるといっても過言ではありません。

 

 
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