義王市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

京畿道の東南部にある義王市(韓国)には、韓国の鉄道の歴史がわかる鉄道博物館があります。
また鉄道車両メーカーの巨大な工場、韓国交通大学や鉄道技術研究院といった鉄道や交通に関する研究機関も多数あります。
このように鉄道や交通関係の施設が多く集まっていることから、義王市(韓国)は鉄道の街と韓国では呼ばれてきました。
しかし義王市(韓国)の鉄道が重要な理由は、歴史を伝えたり最新技術を研究したりしているからだけではありません。
義王市(韓国)にある駅の北側には、巨大なコンテナターミナルがあります。
ターミナルには韓国中からさまざまな物資が集まり、義王市(韓国)を経由して首都であるソウルに運ばれています。
つまり義王市(韓国)は、ソウルを支える物流拠点でもあるわけです。
コンテナターミナルに運ばれる物資のなかには、木材に関するものもあるかもしれません。
建物の建設に使う資材からパルプなどの工業用など、韓国で伐採され木材市場を経由して集められる木材にはさまざまな種類があります。
また重要な物流拠点でもあるなら、義王市(韓国)には木材市場もあるかもしれません。
木材市場で取引された原木などを貨物列車に乗せて運べば、韓国国内で必要な場所にスピーディーに輸送できます。
実際に木材市場があるのかは不明ですが、もし存在しているなら物流の利便性から取引状況は好調かもしれません。
歴史的に見ても、取引状況が好調な木材市場は物流の利便性が高い地域にありました。
現在は木材市場で取引された原木は、鉄道やトラックで運ぶのが主流です。
しかし現代のように物流網が発達する以前は、いかだを組み上流から下流に流して運搬するのが当たり前でした。
そのため大きな川沿いには木材市場が設けられていて、活発な取引状況だったとされています。
鉄道の街として現代の物流網が発展している義王市(韓国)も、木材市場を設置する場所としては最適なエリアかもしれません。

 

 
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