安城市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

韓国の京畿道南部にある安城市(韓国)は、朝鮮王朝時代には商工業で栄えた街です。
商工業の中でも特に有名だったのが、鍮器の生産です。
安城市(韓国)で生産される鍮器は精度が高く、その品質の高さは韓国中に知れ渡っていました。
安城市(韓国)の職人に鍮器の生産を依頼すれば注文どおりの品物が作られること、器と蓋を合わせると隙間なくピッタリと合わさることから、街の名前を用いて日本語だとおあつらえ向きやうってつけの意味になるアンソンマッチェムという慣用句も誕生しました。
アンソンマッチェムという言葉は、現在でも安城市(韓国)のスローガンに採用されています。
またアンソンマッチェムの言葉を文化施設や農作物にも使い、産業振興にも役立てています。
安城市(韓国)の人々にとって、アンソンマッチェムは誇りとも言える言葉なのかもしれません。
安城市(韓国)は東部に車嶺山脈があり、市内では安城川が源を発し西に向かい流れています。
街は洞が置かれた都市部と面が置かれた農村部に分けられており、農村部にある農園ではさまざまな農作物が作られています。
完全に都市化されていない、また東部には山地があることから木材市場も安城市(韓国)にはあると考えられ、さまざまな材木が取引されているでしょう。
取引状況の詳細は不明ですが、この地の木材市場で売買された木材は地元で住宅の建築のために使われたり、他の都市へ流通していると考えられます。
韓国の木材は品質が高いとされ、欧米の木材とは異なる特徴があると言われています。
韓国もここ数年はカナダを中心とした欧米の木材が増えてきて、地元産のシェアは減少傾向です。
しかしかつての安城市(韓国)で作られる鍮器のように、高品質な木材を生産し続ければ木材市場の取引状況でも巻き返しが起きる可能性もあります。
そのときにはアンソンマッチェムの名前を使った木材が木材市場にも登場し、韓国や海外で使われているかもしれません。

 

 
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