利川市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

利川市(韓国)は大韓民国京畿道の東部にあり、陶芸の街で有名です。
実際に利川陶芸村や利川世界陶磁センターといった陶芸に関する施設が多く、観光地としても広く知られています。温泉も有しているものの、同時にトドゥラム山や雪峰山城、雪峰公園など自然も豊かです。そのため観光地としての一面が強いですが、米の生産地としても知られており、2年制短期の韓国観光大学という観光に特化した大学もあって多才なところも有しています。2010年の統計によれば総人口は20万3644人、世帯数は7万4056世帯です。大都市といっても過言ではない人口数に見合うように交通もまた発達しており、韓国では当たり前な存在である高速道路をはじめ、バスと鉄道も揃っています。空港や市内のアクセスを可能にしている利川総合バスターミナルに首都圏電鉄京江線という鉄道、そして第二中部高速道路や嶺東高速道路などです。
気候に関しては他の地域とほとんど変わりませんが、夏になっても平均の最高気温が30度にならない事と月間の降水量のなかでも370.2mmという驚異的な数値を残している事が特徴として挙げられます。勿論1977年7月24日に観測された38度という例外はいくつかありますが、いずれにしても林業の生産者が少ない利川市(韓国)にとって気候の問題は大したものではないです。
そもそも韓国の木材市場は海外の木材に頼っている状態で、その数値は90パーセントにもなります。
取引状況は増減を繰り返している部分はあるものの、概ね増加の一途を辿っているのが現状です。確かに利川市(韓国)は自然に恵まれていますが、伐採業者に自国の木材の生産を任せている韓国では資金力の乏しさなどから国産の木材の質は低いとされています。反対に木材市場の舞台は貿易、すなわち港になっているのでどうしても内陸部は大都市であっても需要の立場になるわけです。おまけに、工場や住宅の建築もまた増加しているので生産する場所が少なくなっているのが韓国国内で課題になっています。

 

 
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