軍浦市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

軍浦市(韓国)は朝鮮半島の西部もといは京畿道の西に位置する都市です。
2010年の統計によれば総人口数は27万8790人、世帯数は10万1861世帯となっています。この総人口数に見合うように交通機関は開発されており、首都圏電鉄1号線や果川線、安山線といった鉄道にソウル外郭循環高速道路と嶺東高速道路という高速道路を抱えているのが特徴的です。首都ソウルからの距離は23キロであるため、離れているものの、十分首都圏とされています。実際に首都圏の中核都市と扱われており、交通だけでなく、産業や文化を育む街として有名です。しかし同時に東と西、そして南にモラックサンや修理山、五峰山など山々に囲われており、自然も楽しめるようになっています。
総人口数はともかく、これといった災害による被害がないので街の発展は続いている軍浦市(韓国)ですが、木材市場においては住宅建設として深く関わっています。韓国だけでなく、あらゆる国に共通しますが、木材市場には自国による供給と輸入材の増減だけでなく、住宅の建設も大切です。それは木材が建築材として重宝されるからですが、特に近年の韓国では多世帯住宅の注文が増加しています。その増減の幅は大きく、年平均増加率も349.1パーセントと報告されているほどです。
元々韓国では住宅を所持している事は富のステータスでしたが、アパート住宅を増設したおかげでそのステータスに対する意識が緩和されました。しかしベビービームが到来し、子供への教育が熱心な韓国では子供への資産として再び住宅が見直されていったわけです。同時に木造住宅への関心も高まり、「健康そうだから」や「高級感があるから」など様々な理由から購入への意欲が高まっています。ちなみに前者は40代から50代の親世代に、後者は20代など若い世代が持つ関心の動機です。軍浦市(韓国)における木材市場の取引状況もこうした全体像が密接に関係していると推察できます。

 

 
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