坡州市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

坡州市(韓国)は、北朝鮮と接している都市です。
市域に非武装地帯がある韓国で唯一の市であり、休戦状態である北朝鮮との最前線となっています。
市内に軍事境界線がある最前線なので、坡州市(韓国)の開発は他の都市に比べると遅れていました。
現在は衝突が起こる回数は減ったとはいえ、休戦している国との最前線なので開発が遅れていたのも仕方がないかもしれません。
しかし1996年に坡州郡が坡州市(韓国)に昇格してからは、市内でも軍事境界線から離れた南部は開発が進められています。
首都のソウルからは通勤圏内であるために、ベッドタウンとして近年はマンション開発が進められました。
未開発のエリアからマンションなどの建築ラッシュが始まったことにより、坡州市(韓国)の木材市場の取引状況も活気があふれています。
基本的にマンションは鉄筋コンクリートなので、韓国の木造家屋とは異なり大量に木材を使うわけではありません。
しかしマンションでは建具などにも木材は使いますし、人口が増えることにより住宅以外での木材需要も伸びるでしょう。
多くの住民を呼び込むマンション以外にも、坡州市(韓国)はいろいろな分野で開発が進められてきました。
21世紀に入ってからは、サッカー協会のトレーニングセンターが作られたり、英語教育施設も市内に誕生しました。
その他にもギャラリーや美術館を建設したり芸術家のアトリエを集積したり、出版業者も集まってきています。
かつての坡州市(韓国)は、軍事境界線に近いことから韓国軍や在韓米軍に依存した地域でした。
しかし現在ではマンション開発を行い都市化が進み、スポーツや芸術・文化の一大集積地として生まれ変わろうとしています。
ソウルのベッドタウンとして南部を中心にマンション開発が進む坡州市(韓国)は、今後も大きな発展が見込めるでしょう。
それにともない坡州市(韓国)の木材市場も、取引状況が大きく変わっていくと予想できます。

 

 
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