華城市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

華城市(韓国)は、ソウル特別市から南に30qほどの位置にあります。近年、人口増加が著しく、外国人人口が非常に高い地域もあります。市内には、農地が広がっており、農地面積は市域の40%近くを占めています。農業に従事している人が多い地域で、豊かな自然も豊富です。森林資源も多いのですが、華城市(韓国)では林業や木材加工業などについている人は大変少なく、森林資源を活用できていない状態です。
韓国では、経済状況の向上や人口の増加などから、建設ラッシュが続いており、一般住宅や団地、アパートだけでなく、高層ビルや高層マンション、所業施設なども続々と建設されています。建設用の木材の需要が大変高く、安価で良質な木材の需要は大変高いのですが、韓国は木材の自給率が大変低く、木材市場では大部分を輸入に頼っている取引状況です。
韓国は木材を近隣国の中国や日本から輸入して、多くの建築物を建設しています。中国は森林資源が大変豊富で、労働力も豊富なため、比較的安い値段で木材を輸入することができるため人気があります。日本の木材は、質の高さから大変人気があり、韓国では日本産の原木丸太や製材を輸入しており、家の基礎部分だけでなく、見た目の質の良さから内装材に選ばれることが多く、大変人気があります。韓国では、健康や美容に関心がある人が大変多く、日本産のヒノキに含まれる特有の芳香のもとになっている成分が、健康に良いと流行しており、ヒノキの内装をはじめ、家具や子ども用の玩具なども求められている状態です。
韓国で多い樹木がアカマツやカラマツ、ヤナギなどであることが多く、ヒノキはほぼすべてを輸入に頼っている現状から、ヒノキの需要が高く供給ができない部分を、日本から輸入して賄っているという現状になっています。受験大国として知られている韓国では、子どもの生活環境を向上させるためにヒノキの内装やベッド、机などが人気になっているので、今後も木材市場では、日本産のヒノキやスギなどの高級木材の人気は継続するという見方が多いようです。

 

 
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