高陽市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

高陽市(韓国)は、京畿道中西部に位置します。
ソウル特別市の北西に位置しており、板門店や北朝鮮との軍事境界線に近い地域です。
板門店や軍事境界線に近い地域であることから、開発が遅れ1980年代までは都市化されず農村地帯でした。
しかし1992年に市に移行してからは、都市化が進められています。
京畿道中西部はソウル特別市と隣接しているため、ベッドタウンとして発展中です。
住宅が集まる巨大なニュータウンも高陽市(韓国)には作られ、多くの人が移り住んでいます。
木材市場の取引状況が上向くための大切なポイントは、住宅需要にあると言われています。
住宅を建てると建材として多くの木材が必要になるので、木材市場を訪れるバイヤーも増え取引状況にも好影響を与えるわけです。
高陽市(韓国)は都市化が進み住宅需要も伸びているので、木材市場の取引状況も良いものと考えられます。
しかし韓国も日本と同じように、国産材より輸入材が選べるケースが増えました。
韓国の伝統的な家屋も国産材ではなく輸入材で建てるケースが増え、その影響から木材市場の取引状況も思わしくないと思うかもしれません。
ですが韓国の木材自給率は伸びており、国内の木材市場も上向く気配はあります。
木材自給率が増えている理由の一つは、やはり高陽市(韓国)のような住宅需要が高い地域があるからでしょう。
韓国では高陽市(韓国)の他にも、大規模開発により住宅の建築を進めている地域が多数あります。
こうした地域が一定数ある状態が続くなら、木材市場の取引状況が急激に悪化する可能性は低いです。
高陽市(韓国)にある木材市場に関しても、市内やその周辺地域の住宅需要が一段落するまでは取引状況に大きな変化は訪れないと考えられます。
かつてはソウル特別市に隣接する地域でありながら、板門店や軍事境界線に近いため開発が遅れました。
しかし朝鮮半島情勢の緊張が緩和されれば、高陽市(韓国)にもさらに多くの人が集まるでしょう。

 

 
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