蔚山広域市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

蔚山広域市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

蔚山広域市(韓国)は、日本海に面した韓国南東部にある都市です。
かつては蔚山市でしたが、1997年7月5日に広域市に昇格しました。
韓国を代表する財閥のお膝元で、関係する企業が立ち並ぶ企業城下町でもあります。
蔚山広域市(韓国)は、区部と郊外の郡部から成り立っています。
区部は工業都市となっていて、特に盛んなのは自動車産業です。
自動車の生産高は韓国でもトップとなっており、ここから世界に向けて輸出されています。
自動車産業とともに蔚山広域市(韓国)を支えてきたのが、造船業です。
造船業は蔚山広域市(韓国)の発展に大きく寄与し、地域経済をリードする存在でした。
しかし2010年代に入ると造船業が凋落し、現在では移転などさまざまな問題が起きているのが現状です。
海岸沿いには韓国でも最大規模の石油コンビナートが広がるなど、蔚山広域市(韓国)は工業を中心とした巨大な都市ですが、中心部を離れると自然の残る農村風景が広がっています。
また郊外には1000m以上の高い山々が連なる嶺南アルプスやヨンナムアルプスがあり、自然の風景が残されています。
高い山々が連なる郊外では、工業都市を支える林業が行われ木材市場も現地にはあるかもしれません。
木材市場や取引状況などは不明な点が多くありますが、巨大な工業都市を支えるためには材木が重要です。
住民が住むための住宅を建てるだけではなく、建具や家具などの調度品や装飾品にも必要ですし、工業製品を製造する際にも必須となります。
そのため郊外に木材市場があるとスムーズに必要な木材を手に入れ、都市の発展を加速させることができます。
蔚山広域市(韓国)が現在のように韓国を代表する都市の一つにまで成長したのは、木材市場で取引されていた材木があったからです。
これからも自動車産業を中心に発展していくためにも、郊外だけでなく韓国国内さらには海外から輸入された木材を集積する場所として、木材市場は重要な存在になります。

 

 
トップへ戻る