沖縄県の栗(の木)の取引状況(2019)

 

沖縄県での栗の木の生産は、温度の関係もあり難しいです。栽培の南限は、屋久島だと言われています。したがって、沖縄県で栗の木材を必要とするのは内地からもってくることになるので取引状況が盛んだというわけではありません。しかしながら、沖縄県は最近木材需要が増加していることで有名です。沖縄の家は、毎年台風に見舞われることがあって、従来コンクリートブロックでつくられた家が多かったです。最近の若い人は見栄えを優先するので、木材の家を建設している人が多くなっています。最近の住宅建築では木造が一番多いです。木材を取り入れるために建材の需要を増やしていく必要があるのです。そのため木材の流通も活発になってきています。気候から考えて水に強く強度が高い材木が必要です。台風などの補給用資材の需要ももちろん多くなっているのです。木材が生産できない沖縄県での木材需要を満たしてくれる資材を開発することが求められています。

 

栗の木の特徴は、堅くて丈夫なことで強度があることから家の土台に向いています。ただし加工が難しいので建築にはあまり使われてこなかったのが現状です。栗の生産が多いのは、茨城県や愛媛県ですが食用にするものです。用材では、白川郷などのかやぶき家に使われ長持ちすることで有名になります。水に強く船などの製造に使われていたのです。風が強く、台風に耐える家づくりには土台としては適しています。内装材にもなるので、マンションが多い沖縄県でも使用しやすい木材であることに間違いありません。使い方を工夫することによって、切り出しやすいという特質を持っていますから、沖縄県の家づくりに活用することが出来れば取引状況は伸びることになります。あまり沖縄県ではなじみがない栗の木ではありますが、製材した木材が利用できれば取引状況は改善します。運搬費用がかさむというデメリットはありますが、インテリアを好む県民性から中国より輸入されていた栗の木は適しているといってよいです。

 

 
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