宮崎県の栗(の木)の取引状況(2019)

 

宮崎県は県土の約8割が森林で、特に多いのがスギやヒノキの人工林です。
天然林からは広葉樹材が生産され家具や建築、パルプなどの用途に使われています。
宮崎県は平均的な気温が17度で、温暖多雨の気候が特徴です。
日照条件に恵まれているため、樹木の生育には適しています。
肥沃な森林土壌が県下の森林に全面的に分布しているため、土壌の条件は材木の生育に適します。
宮崎県は日本を代表する林業県で、林業産出額は全国で4位になっています。
宮崎県は栗の良材を産出している県でもあります。
栗材は強くて丈夫なので、柱や床など住宅の建築素材にも使われます。
素朴な味わいがあるため、テーブルや椅子も人気があります。
栗の木は昔から一定のファンがいるため、取引状況は安定した状態を保っています。
表面が粗い木材で、国産材の中では耐久性があります。
湿気に強いことから、水回りにもよく使われています。
栗材はシロアリや菌にも強いため、様々な用途で使われます。
名栗は特殊な銘木で茶室や床柱、手すりなどに用いられます。
他の材質よりも自然な光沢があり、強くて緻密な肌が特徴です。
名栗用の木は枝下が長く、老齢なものが選ばれます。
栗材は耐久性が高く、枕木の場合は防腐剤を使わず無処理のままでも使えます。
使い方にもよりますが、耐用年数は一般的に7年から9年です。
宮崎県では、木材や特用林産物の生産性の向上や労働環境の改善が図られています。
木材の流通や加工の合理化が図られ、高品質の製品が安定的に供給されていることで国産材のシェア拡大にもつながります。
森林が適正に利用できるように指導を強化しています。
林業は過酷な労働のイメージが強く人材不足が問題となっていましたが、最先端の技術料を活用することで労働環境が大幅に改善されつつあります。
若い人の中には林業に興味を持つ人も増え、県でも様々なサポートを用意して就労希望者を迎えます。
宮崎県では県内外で品質の高い県産の木材がさらに流通できるように、様々な取り組みを行っています。

 

 
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