大分県の栗(の木)の取引状況(2019)

 

大分県は気候が温暖で様々な農作物が育ちやすい地域となっており、栗の栽培も古くから盛んとなっていました。その生産量のランキングでは常に11以内に入る生産量を誇っていましたが、近年では多くの地域の生産量の減少に伴い、大分県でも微弱ながらその生産量が減少しています。そのため取引状況は近年微弱ながら落ち込んでおり、今後もその傾向は続くと考えられているのです、
最近では様々な間で農作物の特産を際立たせる様々な試みが行われており、その中でも特に顕著なのがそれぞれの特産品にブランド的なステータスを与えることとなっています。そのため他県との味の違いをアピールしたり、手に入りやすさやその味わいなどを競うことが非常に多くなりました。収穫量が少なくてもブランドイメージを持ったものは売り上げが伸びる傾向にあり、逆にこのようなイメージをつけていない場合には味などが良くても売り上げが落ち込んでしまうと言う実態があります。その中でも現在は大分県の栗はそのイメージを伝えることが非常に難しく、生産高は比較的安定していても、取引金額が低く抑えられてしまう傾向が強いためなかなか利益につながらずに栽培を止めてしまう農家が多いのが実態です。
加えて近年では農家の担い手の高齢化や後継者不足も重要な課題となっており、そのために栽培や収穫をあきらめると言う人も少なくありません。栗は収穫を行うまでに非常に時間がかかるために、日常的な世話も長期間必要になり、高齢化を迎えた多くの農家の担い手はなかなかそこまで手が回らなくなってしまうと言うことも多いのです。そのため、食事をしてから収穫が可能となるまでに時間がかかること、さらには収穫をしてから出荷をするまでのさまざまの手間が重労働となるため、慣れていない人にとっては非常に苦しいものとなっているのです。
近年では栗拾いもブームとなっていますが、特に最近では外国人観光客が多く、日本の文化を理解していないために様々なトラブルが起きることも少なくありません。これにより栗の生産を諦める人も多いのが実態となっています。

 

 
トップへ戻る