鳥取県の栗(の木)の取引状況(2019)

 

鳥取県は砂丘のイメージがあり、果物や野菜の生産は決して芳しいものではないと考えている人も少なくありませんが、実は様々な野菜や果物を生産しています。その中でも近年は栗に力を入れており、その生産量の順位は全国的に決して高くは無いものの、作付面積や生産量は近年増加傾向にあり、その取引状況は微弱ながら増加をしているのが現状です。
特に最近では味にこだわった新品種が開発され高い評価を受けており、その影響もあり多くの都道府県が減少をしている中、生産高が増加しているのが特徴となっているのです。
鳥取県の新品種の栗であるぽろたんは非常に甘く柔らかい実が特徴となっており、これまでの栗のイメージを打ち破るものとなっているのが特徴です。また加工しやすく熱を加えても甘みが失せないのが特徴となっているばかりでなく、様々な加工することでさらに甘みが引き立ち独特の味わいを見せると日本中から絶賛されています。
鳥取県は県土の大半が砂丘であり、そのために農作物に関してはなかなか効果的にその県土を利用できないのが悩みとなっていました。栗も古くから栽培をされていたものの、作付面積は全国的にも非常に小さなものとなっており、生産量もこれに相応したものとなっていたのが実態です。しかしこの新品種の開発により様々な地域で生産が加速度的に始まっているほか、県では積極的に他地域でも生産が行えるようその生産指導に力を入れており、鳥取県のブランドとして育てる意欲が非常にあふれているものとなっています。
栗は元来非常にその生命力が強く、果物の中では栽培しやすいものとなっているのが特徴です。しかし、実際に収穫を可能とするまでに長い期間がかかることや、安定的に収穫を行えるようにするためには様々な手入れを行わなければならないこともあり、喫緊に収穫をしたい農家からはこれまで敬遠されてきました。しかし新品種の登場により全国的に高い評価を受けることになり収益の向上も見込まれることから、今後はこの新品種を柱にさらに取引状況が好転すると予測されています。

 

 
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