兵庫県の栗(の木)の取引状況(2019)

 

兵庫県の栗と言えば丹波栗が非常に有名であり、全国から栗拾に訪れる観光客も非常に多いほどとなっています。そのため、その出荷量が多く全国有数のブランドとなっている点も特徴です。この丹波栗は非常に高級なものともなっているため、取引状況は常に安定して高いものとなっており、兵庫県を代表する名産品の1つとなっているのです。
丹波地域は非常に急峻な山が多いため、これらの自然の作物が実やすい気候となっている点も特徴です。平坦な山林は人の手が行き届き非常にきれいな状態が維持される反面、作物が育つ環境には適していないことが多いのです。杉や檜のような建築資材を育てるための環境には適している面もあるのですが、地面から多くの栄養素を取り込み果物を実らせることが目的の作物の場合には、土壌が栄養素豊富に含んでいないとその生育を妨げることになるため、基本的にはあまり手入れをしない気候を望むことが少なくありません。急峻な山が多くあまり人の手が行き届かない丹波地域の山林は、栗などが育つ絶好の環境と考えられているのです。
兵庫県は栗の生産だけではなく、需要も非常に多い地域となっています。単に生産をするだけでなくその味を十分に生かした和菓子などは古くから伝統的に製造されており、その甘みを生かした絶妙な味わいは全国各地に多くのファンを持っているものです。そのため、これらの地域の栗の木は単に栗拾いに利用されるだけでなく、実際に農家の人の手で収穫し様々なところに販売されていることも特徴となっています。
兵庫県は比較的商業が盛んなイメージがありますが、実際に県域の67%が山林です。そのため木材の生産も盛んな地域でしたが、近年では日常住宅の減少や海外の安価な輸入木材の輸入の影響もあり、その木材の出荷量も非常に少なくなっています。その中で非常に重要な位置づけと見直される傾向が強くなっており、加えて木材に加工した際の特徴が非常に堅牢で雨風に強いと言う点もあることで、建材の1部に利用されることも多くなっているのです。

 

 
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