奈良県の栗(の木)の取引状況(2019)

 

奈良県は日本の中では8番目に面積が小さいといわれているのですが、内陸県の中では最も狭いなどの特徴を持ちます。ただ、最小の面積といわれている香川県と比べると、その面積は2倍以上あるともいわれており林業が盛んに行われているなどの特徴を持ちます。林業が盛んに行われているといわれている理由の中には、県土面積が369千ヘクタールにたいし、林業のフィールドともいえる森林面積は約284千ヘクタールであり、森林の蓄積面積は約75,701千平方メートル、平均蓄積率は1ヘクタールあたり2817平方メートルなど、県土の多くが森林地帯になっているなどが挙げられます。

 

奈良県の森林蓄積面積の分布は、国有林が約4%。天然林が約20%、人工林が76%などの割合を持ちます。この中で、民有林の割合は96%と高くなっており、中でも奈良県の南部エリアでもある北山・十津川森林計画区と呼ばれている場所は、地域面積が全体の68%に対して森林面積は県の46%、約半分の割合を持つなどの特徴があります。主に、スギやヒノキなどの産地で有名ですが、栗の取引状況は多いとされており、栗の木の木材はとても堅くて頑丈などからも建築部材などで使用されることも珍しくありません。

 

栗の木と聞くと食べる栗をイメージする人も多いかと思われますが、この樹木はブナ科のクリ属に分類が行われる広葉樹で、1年を通じて葉が生い茂るなどの特徴を持ちます。材質としてはやや重くて硬い、気乾比重は0.60程度とされており強度は比較的大きく、中でも粘りがあるのが特徴です。切削などの加工は難しいことや乾燥においても難しい部類に含まれるようです。収縮率は小さいとはいいがたいものの、一般に狂いが少ないなどからも精密設計が求められる際に活用が行われることが多いとされます。また、薪炭材・椎茸ホダ木・海苔粗朶などで使われることが多いといわれており、奈良県内の栗の取引状況は比較的大きいのです。

 

 
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