山梨県の桐の取引状況(2019)

 

山梨県は全国的に山林面積が多い部類に属し、県土の78%が森林地域となっています。そのため林業は比較的盛んであり、木材の生産は杉や檜を中心に様々な種類のものが生産されてきました。近年では木造建築に使用される木材が価格の安い輸入木材に傾倒する傾向がありますが、品質の高さや堅牢さは国産のものの方が高いと言う評価もあり、再びその生産量が微弱ではありますが増加する傾向にあります。
しかし高度成長の終焉やバブル崩壊などの影響により木造建築の需要が低迷したことで、多くの林業家が杉や檜の生産を諦め他の木材や果物の栽培に転じたこともあり、山梨県では林業だけでなく森林地域をこれらの果物の栽培に使用する傾向が強くなっているのが実態です。その他にも様々な加工材料を生産する林業家も増えており、その品種は多岐にわたるものとなっています。
桐は古くからタンスなどの材料となっており、非常に高級な木材として使用されてきましたが、近年では特に高級家具の需要が高まる傾向にあり、特に外国人の購入が増えていることからその生産量が増加しています、そのため材料となる桐の生産量も年々上昇傾向にあり、その取引状況は近年増加傾向となっているのが特徴です。
加えて山梨県には家具を製造する様々な職人も多く、山梨県の桐箪笥は古くから高級品となっており、多くの人に利用されたものとなっている傾向があります。また日本文化を象徴するものと外国人にも高い人気を誇っており、その売れ行きも非常に香ばしいものとなっているのが実態です。そのため山梨県の桐は近年非常に好調な取引状況の推移を見せるものとなっているのが実態です。
桐は非常に加工しやすく、また木材自身の重量も軽量であるため取り扱いやすい材料となっているものです。古くから子供のおもちゃの材料としても親しまれているものですが、近年ではさらに様々な目的に利用されるようになり、そのため、材料としての出荷量も増加傾向にあり、その取引状況は非常に芳しい推移を見せているのです。

 

 
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