神奈川県の桐の取引状況(2019)

 

神奈川県は東京都に続き人口が多い県ですが、県土の面積は全国第43位、森林面積においては全国第44位などの順位です。林野率においても全国平均66%に対して39%、一人当たりの森林面積は全国では1,981uが平均ですが神奈川県では103uと狭くなります。これは人口比率が高いなどからも一人当たりの森林面積が狭くなっている、このようなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

 

神奈川県内のみに着目した場合、県土の土地利用面積は森林の39%が最も多く、続いて宅地27%、農地8%などになります。2019年時点での人工林での林齢量は、61〜71年生のものが多く、51〜60年生や71年生以上などの順になっており適期を迎えた樹種が数多くあるのが特徴です。神奈川県内での取引状況の中でも最も多いのはスギ、続いて広葉樹・ヒノキです。スギの蓄積量は全体の約41%、広葉樹は35%になっており桐は広葉樹に含まれる樹種などからも取引状況が多いのではないかと考える人も多いといえます。

 

桐は古くから防虫効果が高い木材などからも、タンスなどに使われている種類で衣料の保管に最適とされ続けています。特に、着物などを保管する際に虫食いを予防できるなどからも、着物を保管するための専用家具で桐が使われていることが多いのです。それと同時に湿気を寄せ付けない性質を持つため、茶箱で活用され続けており需要においては依然と比べると少なくなっているものの健在です。

 

桐は加工がしやすいなどからも、様々な用途で活用が行われていますが、特に家具で使われることが多い木材の種類です。最近はリサイクルを積極的に行う人も多くなっていますが、神奈川県の自治体の中には粗大ごみ回収で集めた家具をリサイクルして販売を行うなど、積極的な取り組みを行っているところも多く、リサイクル家具の中には桐を使ったタンスや家具類が登場することも少なくありません。高価なものなどからも、リサイクル家具への注目を集めている人も多いようです。

 

 
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